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同窓会を通じて再確認した“心理的安全性と多様性”の重要性
株式会社emuの村木です。
今日は、先日開催された「ソニー根上の同窓会」を通して気づいたことをまとめます。
◆開催のきっかけ
2025年11月1日、ソニー根上株式会社が“もし今も存在していたら35周年”ということで、久しぶりに同窓会が開催されました。話が浮上したのは約1年前。日程が決まり、会場も決まってから、私にも少しずつ相談が来るようになりました。
しかし、半年前頃から色々な事情が重なり、正式に「幹事グループ」を作ることになり、私もそのメンバーとして参加することになりました。
◆案内と準備
案内方法は、郵送やメールではなく「人から人へURLを送る」という昔ながらでいて新しい方法。あっという間に予想の150人を超える申し込みがあり、最終的にはさらに増えていきました。
退職して19年。連絡を送ると「聞いたよ」という方もいれば、「知らなかった、ありがとう」という方もいて、退職後もつながっている人とそうでない人の差を強く感じました。皆さんはいかがでしょうか?
幹事グループの打ち合わせは毎月。振り返れば、本当にあっという間に当日を迎えました。
◆当日の様子
私の役割は「全体フォロー」と「開会のあいさつ」。懐かしい写真の掲示や垂れ幕の準備をしていたら、覚えていた挨拶が急に飛んでしまって焦りましたが、どうにか無事に務めることができました。
驚いたのはその後です。乾杯と同時にビュッフェへ向かう人は少なく、会場のあちこちで小さな輪が自然とでき、思い出話で盛り上がっていました。
「あれ、料理が減らない…?」というほど、皆さん“会話”を楽しんでいる姿が印象的でした。
その合間を縫って、ワインを少し飲みつつ会場を回り、受付にまだ来ていない方を探したり。気がつけばお開きまであっという間でした。二次会は50人の予定が約90人に膨れ上がり、座れたときは思わずほっとしました。
二次会では、退職した時期が違うため「初めまして」の方もいましたが、まったく違和感なく、同じ空間にいるだけで“仲間”という安心感がありました。
◆コンセプトと成果
幹事グループで決めたコンセプトは
「懐かしい仲間とゆっくり話をし、楽しい時間を過ごす」
そのため、ビンゴや抽選会などのイベントはあえて入れず、
「とにかく話したいはず」という想いで2時間の構成を作りました。
「何もしないの?」と誤解されることもありましたが、結果として参加者の笑顔を見て、コンセプトに間違いがなかったと実感しました。
まさに “懐かしむ時間を優先した会” になり、ホッとしました。
◆今回の会から学んだこと
①多様性の職場であること
幹事グループを作るまでにも様々な意見の違いがあり、個性と個性がぶつかる場面もありました。共通のコンセプトがなければ、何を目指すかもバラバラになってしまいます。
同じ会社で、同じ目標で働いていた私たちも、今はそれぞれ別の環境。
だからこそ、意見を受け入れたり調整したりするのは容易ではありません。
「違い=間違い」と捉えると分裂が起きますが、
「違い=多様性を尊ぶもの」と捉えれば、より良い方向にまとまれます。
皆さんの職場はどちらでしょうか?
②心理的安全性をつくること
石井遼介さんの『心理的安全性のつくりかた』の中には職場が4つに分類されています。
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サムい職場
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ヌルい職場
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キツい職場
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学習する職場
私が働いていたソニー根上の職場は、きっと④「学習する職場」だったと思います。そのため、多くのOB・OGが今どうしているのか、あの時はこうだったよね…と話が尽きなかったのでしょう。
もしあなたの職場が①や②に近いなら、環境を変えることは簡単ではありません。
ですが、変えようとしなければ何も変わりません。
同窓会を通じて改めて実感したのは、「良い職場は時間が経っても人が戻ってくる」ということです。
もし皆さんの職場を“学習する組織”に近づけたい、もっと人が育つ環境にしたいと思われたら、ぜひ気軽にご相談ください。








